エクセル幼稚園：ばかよけ２ [コンピューター]
6/12の記事で、選択された複数のセルに今日の日付（例：2012/6/12) を代入するマクロを紹介しました。
今日は、ばかよけ（フールプルーフ）と呼んでいいものか、分からないのですが。
エクセルがセルへの代入とか、削除とか、重要なこと（恋人にフラれるよりマシ？）をしようとしたとき、人間様に確認を求めるようにプログラムを作ったとします。
人間様がいつでも完璧な存在なら、正しい選択をするでしょう。
しかし、酒におぼれ、女におぼれ、権力の虜になり。。そんな人間様が間違った選択をすることは、まま、あることでございます。
そこで、重要な決断を人間様に迫るときは、重大な結果をもたらす方の選択肢を選びずらくしておく。。今回は、そのようなしかけを『ばかよけ』と呼ばせていただきます。
例えば、ガス栓を開けるとき、ただひねっただけでは開かず、一度押し込まないと開きませんよね。これも、『ばかよけ』の一種です。
前置きが長くなってしまいました。
6/12のマクロでは、日付の代入する前に、次のようなメッセージボックスを表示して、人間様に判断を求めます。
ここでは、『いいえ』の方をデフォルトにして、『はい』を選びづらくしています。
ろくに確認もせず、Enterキーをペシッと押されても、選択されたセルに日付が代入されないようにしています。この『ばかよけ』を実現するためのコードを示します。
01: ' 文字列を生成
02: str1(0) = Format(Now(), "現在：yyyy/mm/dd(aaa) hh:mm:ss")
03: ' ActiveCell.Addressでは、単一セルしか代入できないので、Selectionを使う
04: str1(1) = str1(0) & vbCrLf & Selection.Address
05: str1(1) = str1(1) & "セルに今日の日付を代入しますか？"
06: ' 選択されているセルに今日の日付を代入するか、確認
07: ans1 = MsgBox(str1(1), vbYesNo + vbExclamation + vbDefaultButton2)
08: ' 場合分け
09: Select Case ans1
10: Case vbYes ' 「はい」
11: ' 選択されているセルに今日の日付を代入
12: For Each objRANGE In Selection.Cells
13: objRANGE.Value = Format(Now(), "yyyy/m/d")
14: Next
15: 'Range(ActiveCell.Address) = Format(Now(), "yyyy/m/d") ' 単一セルへの代入
16: Case vbNo ' 「いいえ」
17: ' 何もしない
18: Case Else '「はい」でも「いいえ」でもない
19: ' 何もしない
20: End Select
02 - 05行目：メッセージボックスに表示するメッセージの文字列をstr1(1)変数に代入する。
・vbCrLfは、メッセージの途中で改行するためのコード。
07行目：メッセージボックスを表示して、代入するか、否か、人間様に選ばせる。選んだ結果は、ans1変数に代入される。
※ここでの味噌は、vbDefaultButton2です。このコードにより、標準ボタンが[いいえ]になります。メッセージボックスが表示されて、何も考えずにEnterキーが押されても、[いいえ]が選ばれます。これが、ばかよけになります。
09 - 20行目：ans1の値によって、処理の仕方を変える。
10 - 15行目：「はい」が選ばれていたら、今日の日付を代入
16 - 17行目：「いいえ」が選ばれていたら、何もしない
18 - 19行目：「はい」でも「いいえ」でもないときも、何もしない
参考URL:
Excel(エクセル) VBA入門：対話型処理1(MsgBox関数)
最近、読んだ本：
・UNBOWEDへこたれない ~ワンガリ・マータイ自伝 [単行本]
・憂鬱でなければ、仕事じゃない [単行本（ソフトカバー）]
今日は、ばかよけ（フールプルーフ）と呼んでいいものか、分からないのですが。
エクセルがセルへの代入とか、削除とか、重要なこと（恋人にフラれるよりマシ？）をしようとしたとき、人間様に確認を求めるようにプログラムを作ったとします。
人間様がいつでも完璧な存在なら、正しい選択をするでしょう。
しかし、酒におぼれ、女におぼれ、権力の虜になり。。そんな人間様が間違った選択をすることは、まま、あることでございます。
そこで、重要な決断を人間様に迫るときは、重大な結果をもたらす方の選択肢を選びずらくしておく。。今回は、そのようなしかけを『ばかよけ』と呼ばせていただきます。
例えば、ガス栓を開けるとき、ただひねっただけでは開かず、一度押し込まないと開きませんよね。これも、『ばかよけ』の一種です。
前置きが長くなってしまいました。
6/12のマクロでは、日付の代入する前に、次のようなメッセージボックスを表示して、人間様に判断を求めます。
ここでは、『いいえ』の方をデフォルトにして、『はい』を選びづらくしています。
ろくに確認もせず、Enterキーをペシッと押されても、選択されたセルに日付が代入されないようにしています。この『ばかよけ』を実現するためのコードを示します。
01: ' 文字列を生成
02: str1(0) = Format(Now(), "現在：yyyy/mm/dd(aaa) hh:mm:ss")
03: ' ActiveCell.Addressでは、単一セルしか代入できないので、Selectionを使う
04: str1(1) = str1(0) & vbCrLf & Selection.Address
05: str1(1) = str1(1) & "セルに今日の日付を代入しますか？"
06: ' 選択されているセルに今日の日付を代入するか、確認
07: ans1 = MsgBox(str1(1), vbYesNo + vbExclamation + vbDefaultButton2)
08: ' 場合分け
09: Select Case ans1
10: Case vbYes ' 「はい」
11: ' 選択されているセルに今日の日付を代入
12: For Each objRANGE In Selection.Cells
13: objRANGE.Value = Format(Now(), "yyyy/m/d")
14: Next
15: 'Range(ActiveCell.Address) = Format(Now(), "yyyy/m/d") ' 単一セルへの代入
16: Case vbNo ' 「いいえ」
17: ' 何もしない
18: Case Else '「はい」でも「いいえ」でもない
19: ' 何もしない
20: End Select
02 - 05行目：メッセージボックスに表示するメッセージの文字列をstr1(1)変数に代入する。
・vbCrLfは、メッセージの途中で改行するためのコード。
07行目：メッセージボックスを表示して、代入するか、否か、人間様に選ばせる。選んだ結果は、ans1変数に代入される。
| ・vbYesNoで、[はい]ボタンと[いいえ]ボタンを表示する。 | |
| ・vbExclamationで、注意メッセージ アイコンを表示する | |
| ・vbDefaultButton2で、第2ボタンを標準ボタンにする。 |
※ここでの味噌は、vbDefaultButton2です。このコードにより、標準ボタンが[いいえ]になります。メッセージボックスが表示されて、何も考えずにEnterキーが押されても、[いいえ]が選ばれます。これが、ばかよけになります。
09 - 20行目：ans1の値によって、処理の仕方を変える。
10 - 15行目：「はい」が選ばれていたら、今日の日付を代入
16 - 17行目：「いいえ」が選ばれていたら、何もしない
18 - 19行目：「はい」でも「いいえ」でもないときも、何もしない
参考URL:
Excel(エクセル) VBA入門：対話型処理1(MsgBox関数)
最近、読んだ本：
・UNBOWEDへこたれない ~ワンガリ・マータイ自伝 [単行本]
・憂鬱でなければ、仕事じゃない [単行本（ソフトカバー）]
nice! ありがとうございます。
(*_*)ノ
by cheese999 (2012-07-15 20:11)